わかっていない諸君が多いようで

投稿されたつぶやきや日記の中には、学習指導要領や学習指導要領解説書がどんなものかを知らずに的外れな事を言っているものが散見されるのは、実に奇怪な事だ。

もっとも、記事を書いている記者や、配信している時事通信社の方もきちんと解っているのかとなると、相当に怪しげだが。

そもそも学習指導要領とは、教科書により、或いは教師により、学校教育の中身や質に極端な格差が出ないように、憲法に定める普通教育の全国共通の質を定むる手引だ。

そしてその解説書は、それをわかりやすく説明するもので、主として教科書編纂者、教科書検定官、教師が拠り所とするものに過ぎない。

教職を目指していた頃、

年齢制限で断念せざるを得なくなるまで、

折を見ては見ていたが、これを踏まえて教科書を見てみると、時に出来の悪い小論文を採点させられる採点者にいたく同情したくなる事がままあった。

とは言え、そのボリュームから考えると非常に廉価で販売され、販売されている場所さえ知っていれば、誰でも手にする事ができる。

因みに、最近の教科書を教科書販売取扱店で手に入れようとしたら、教科による違いはあるが、500円前後、学習指導要領は300円位。

学習指導要領解説書は、200円位だったと言う記憶がある。

なんの教科だか失念したが、300ページあまりて税抜100円余りというのを見たこともある。

さて、一方で、もっと問題にすべきものがあるが、これを取り上げないのは片手落ちにもほどがあろう。

それは教師用指導書と言う解説書。

作成しているのは教科書会社だ。

こちらは検定対象とはならないし、

市販もされていない。

教科書を採用した事に対する「御礼品」として、各教師に教科書会社から配布されるものだ。

中を見ると、

児童生徒に線を引かせる場所、

板書する内容、

質問に対する想定問答、

教科書会社や編纂者の主義主張がてんこ盛り、

のネタ本だ。

これさえあれば、偽教師も今日から一人前の教師を装える代物。

こちらをこそ問題視せねばなるまい。

もっとも、時事通信社が問題視している会見手続きなる代物、憲法そのものに規定されていることはもちろん、手続法令としての国民投票法などは公開されている。

教師において、これを熟読しないまでも、見れば、今まででもなんら支障なく指導できる程度のものだ。

多忙な教師のため、解説書においてその概要を簡単に触れる事は、なんら問題はないだろう。

戦後教育の要の一つに教科書の位置付けがある。

教科書は、表紙を見ると教科用図書とどの教科書にも書かれている。

これは、教科書で教える事を求めているのであり、教科書を教える事を求めているのではない。

奇妙な事に、事ある毎に教科書を問題視し、敵視する諸君、その大半は所謂サヨクの諸君とお見受けするが、その主張を乱暴ながら要約させて頂くと、この基本的な事を無視し、或いは知らないのではないなと思わざるを得ない。

すなわち、この諸君の批判を正当化するためには教科書で教えるのではなく教科書を教えねばならないからで、是即ち国定教科書の考え方そのものだからだ。

■「改憲手続き」初明記=自衛隊の役割も―新指導要領解説書

(時事通信社 - 06月21日 19:00)