昨日(嘘)

今日はねむかった。

今日は昔のことを思い出した。

懐かしいなぁ。

「確かに。あの頃は楽しかったよな」

でも、昔のことなのに意外と鮮明に覚えてるよな。

「分かる。随分昔のことなのに、昨日のことのようだよな」

なー。

じゃああの頃よく行ってた飯屋で昼飯食わねぇか?

「いいね。どこがいいかな」

ハンバーグ美々頭のサイコロハンバーグ。

「小勇気のビッグチキンカツ」

本格手打ちうどん杵のふわふわおじや。

「有機野菜食堂テトリスのサラダカレー」

女人禁制ラーメン屋Wemonのレディースセット。

「言い出したらキリがないな」

でも懐かしいのに味が鮮明に浮かぶんだよな。

「そうなんだよ。それだけ好きだったし、何度も行ってるんだよなぁ」

どこ行こうかなぁ。

「んー、迷うな…あ。昨日は昼なに食った?」

えーと。

えー…

なんだっけ…

「なんだよ。昨日と被らないようにしたら、少しは絞れると思ったのに」

んー…

じゃあお前は何食ったんだ?

「え?えーと………なんだっけ…?」

ほらみろ。

お前だって思い出せないじゃないか。

「いや、でも確かに訊かれるとなんか浮かばないよな…」

なんか悔しいから、ちゃんと思い出してから飯屋食おうぜ。

「よし。えーと…」

えーと…

「食ってない…ことはないんだよな…」

外で食ったことは確か…なハズ…

「んー…」

んー…

「…」

「…」

「…」

「…だめだ…全然思い出せない…」

俺も…

なんでだろう…

「昔のことはこんなに鮮明になのに…」

昨日のことなのに、随分昔のことのようだな…

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