『評伝・富士川英郎』

 昨年図書館から借りて読み、できたら手元に置いておきたいと思っていたところ、F書林さんが日本の古本屋に格安で出品されたので購入。

 『評伝・富士川英郎 ある文人学者の肖像』富士川義之(二〇一四年三月五日新書館)、再び読みはじめました。

 ところで、この本は日本の古本屋にも出ていないし、アマゾンでも定価と変わらない値段でしかなかったのだが、めったに見ないそのアマゾンのレヴューみると小谷野敦さんが書いていたのでオヤマアと思ったのでした。

 ≪息子が書いているからヨイショ本かというと、そうでもない。ごく普通に書かれているのだが、実は伝記をごく普通に書くというのはこれはなかなか難しいことなのである。≫としたうえで、英郎について≪晩年に大著『菅茶山』を書くのだが、これは『伊沢蘭軒』に近い、事実だけを淡々と記す伝記であり史伝でもある。しかしそういうものを出してくれる出版社というのはなかなかないし、売れもしない、というようなことは書いていないのだが、学問というのは残念ながらそういう売れないものである。≫と書いている。なお一言、≪「ある文人学者の」という題名はあまり良くない。『富士川英郎伝』と堂々と押し出すべきだっただろう。≫と付け加えている。